【ES 例文5選】エントリーシートで「学業で取り組んだこと」を聞かれたら?

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ESで「学業で取り組んだ内容」を企業が聞く理由

就職活動において、エントリーシート(ES)で「学業で取り組んだ内容」を記載する質問は非常に一般的です。

この質問を通じて、企業は応募者が大学時代に何を学び、どのような努力をしてきたのかを理解し、その価値観や能力、成長意欲を把握しようとしています。

しかし、この質問の意図は単に応募者の学びを知ることだけではありません。

企業は「学業で取り組んだ内容」を通じて、応募者が自社に適した人材かどうかを多角的に判断しています。

本記事では、企業がこの質問を投げかける背景と目的を、以下の4つの視点から解説します。

これを理解することで、効果的な回答を作成し、選考突破の可能性を高めることができます。

自社とのマッチ度を確かめるため

企業がこの質問をする理由の一つは、応募者が自社の業務内容や求める人材像に合致しているかを確認するためです。

大学での学びは、専門知識やスキルの習得に直結しており、これが企業の業務にどのように役立つかが重要なポイントとなります。

たとえば、理系学生の場合は、研究テーマや技術的な取り組みが企業のプロジェクトや技術開発に応用可能かどうかが評価されます。

一方、文系学生の場合は、ゼミやプロジェクトでの経験が重視され、特に社会課題に対するアプローチやデータ分析能力などが、企業のニーズに合致しているかが注目されます。

ここで大切なのは、自分の学びを応募企業の業務に結びつけて伝えることです。

そのためには、応募企業の事業内容や価値観を十分に調べ、それに基づいて自分の経験を関連付ける努力が必要です。

入社後に成長できる人材かどうかを知るため

企業がこの質問を投げかけるもう一つの理由は、応募者の成長意欲やポテンシャルを把握することです。

学業を通じて直面した課題や壁、それをどのように乗り越えたかは、応募者の成長プロセスを示す重要な指標となります。

応募者がどのように自己研鑽を続け、学びを発展させてきたかを知ることで、企業は入社後の成長可能性を判断します。

また、学業外での資格取得や課外活動との組み合わせにより、多面的に成長したことをアピールできれば、さらに評価が高まります。

企業は、社員が学び続ける姿勢や、困難な課題に対して積極的に取り組む姿勢を重視しています。

特に、失敗や挫折を経験し、それをどのように乗り越えたかを具体的に伝えることは、単なる成果以上に応募者のポテンシャルを強く印象付ける要素となります。

課題に対する姿勢を知るため

企業は、「学業で取り組んだ内容」を通じて、応募者が課題にどのように向き合い、どのように解決を図ったのかを見極めようとしています。

この質問の背景には、応募者の問題解決能力や計画性、粘り強さを確認したいという意図があります。

課題への取り組みを伝える際には、単に結果を述べるだけでなく、どのように課題を発見し、どのような行動を取ったかを詳しく説明することが重要です。

また、プロジェクトやグループ活動での役割や貢献を説明することで、リーダーシップや協調性をアピールすることができます。

企業はまた、課題への取り組み方を通じて応募者の性格や価値観を読み取ります。

たとえば、失敗や困難を正直に共有し、それをどう克服したかを語ることで、柔軟性や向上心をアピールすることができます。

こうしたエピソードは、応募者の課題に対する真剣な姿勢や信念を伝える大きな武器となります。

大学生活をどう過ごしたかを知るため

学業への取り組みは、応募者が大学生活をどのように過ごしてきたのかを知るための重要な手がかりとなります。

企業は、応募者の価値観や時間管理能力、優先順位の付け方を理解することで、その人物像を描きます。

学業以外の活動、たとえばサークルやアルバイトと両立してきた経験を挙げることで、計画性や柔軟性を示すことができます。

また、学業で得た知識やスキルを、社会でどのように活かしたいかを明確にすることが、自己成長をアピールするポイントとなります。

さらに、学業を通じて得た知識やスキルを、社会でどのように活かしたいと考えているかを明確にすることが重要です。

【ESにおける「学業で力を入れたこと」】評価基準

就職活動において、エントリーシート(ES)で「学業で力を入れたこと」を記載する際には、企業がどのような基準で評価するかを理解することが重要です。

この質問は単に学業の内容を知るためではなく、応募者の思考力や行動力、適性を判断するための重要な手段です。

ここでは、企業が重視する3つの評価基準について詳しく解説します。

自分の経験をわかりやすく伝える力があるか

企業が「学業で力を入れたこと」を評価する際に、最も重要視するポイントの一つが、自分の経験をわかりやすく伝える力です。

仕事においては、顧客や上司、同僚と効果的にコミュニケーションを取る能力が不可欠であり、その基礎となるのが論理的な表現力です。

そのため、学業での取り組みを端的かつ簡潔に記述することが重要です。

応募者の中には、学業の内容を必要以上に詳細に説明しようとするあまり、話が複雑になり、要点が伝わりにくくなってしまうケースがあります。

しかし、企業が求めているのは膨大な情報ではなく、エピソードの核心部分です。

例えば、「TOEICのスコアを600点から800点に上げるために、毎日3時間の勉強を3か月間続けた」などの数値を盛り込むことで、努力の程度を客観的に示すことができます。

こうした具体性が、採用担当者に信頼感を与える要素となるのです。

計画する力や課題を解決する力が備わっているか

次に、企業が注目するのは、応募者が計画的に物事を進め、課題に取り組む力を持っているかどうかです。

大学での学業は、時間の管理や目標達成能力を養う場でもあり、その中での経験は、社会に出てからの仕事の進め方に直結します。

そのため、計画性や課題解決力が明確に示されているかが評価基準となります。

例えば、ある応募者がゼミでの研究発表を成功させるため、長期的なスケジュールを立て、定期的な進捗確認を行った経験を述べたとします。

この場合、単に「研究発表を成功させた」という結果だけでなく、事前にどのような準備を行い、チームをどのように動かしたかというプロセスを詳細に説明することで、計画力をアピールできます。

課題解決力についても、具体的なエピソードを用いて説明することが重要です。

例えば、「研究中に必要なデータが不足していたが、新しいデータ収集方法を模索し、効率的に解決した」といった内容は、問題に直面した際の柔軟な対応力を示します。

また、このような経験を通じて何を学び、どう成長したのかを言及することで、単なる結果以上の価値を伝えることができます。

あまり評価の対象にはならないポイント

一方で、「学業で力を入れたこと」の記載において、あまり評価の対象とならない要素も存在します。

これらを避けることで、回答の質をさらに高めることができます。

まず、抽象的すぎる表現は避けるべきです。

例えば、「学業に全力を注ぎました」や「ゼミ活動に積極的に参加しました」というような漠然とした表現では、企業に具体的なイメージを与えることができません。

このような場合でも、「ゼミで行った研究テーマを深掘りし、発表内容を充実させた結果、高い評価を得ました」というように具体的な行動や成果を記述することで、効果的なアピールが可能です。

また、成果の大きさだけを強調することも評価につながりにくい点です。

企業が重視しているのは、結果そのものではなく、その過程で応募者がどのように努力し、成長したかです。

たとえ小さな成果でも、その背景にある努力や課題への取り組みがしっかりと説明されていれば、十分に高評価を得ることができます。

【ESにおける「学業で力を入れたこと」】力を入れたことが見つからない時は?

就職活動のエントリーシート(ES)では、しばしば「学業で力を入れたこと」を問われます。

しかし、「特に目立った成果がない」「これといった取り組みが思いつかない」と感じて悩む方も多いのではないでしょうか。

この悩みは決して珍しいものではありません。

多くの場合、自身の経験を掘り下げたり整理したりする過程が十分でないために、アピール材料が見つからないと感じている可能性があります。

この記事では、力を入れたことが見つからない時にどのように考え、エピソードを組み立てれば良いかを4つのステップで解説します。

この方法を活用すれば、自分に自信を持ち、魅力的なESを作成する手助けとなるはずです。

これまで学習してきたことを振り返る

まず最初に、大学生活の中で自分が学んできた内容を振り返ることが重要です。

大学での学びは必ずしも派手な成果や表彰が伴うものばかりではありません。

しかし、どのような学問であれ、日々の講義や課題、試験のために努力を重ねた経験は、確実に自分の成長につながっています。

この成長を見逃さず、エピソードに落とし込むことが鍵となります。

具体的には、1年生から現在までの学業や活動を紙に書き出してみましょう。

講義で得た知識や、特に記憶に残っている授業、取り組んだ課題、書いたレポートなどを思い出すことが大切です。

振り返りの中で、「あの時、こんな工夫をした」「こんなに時間をかけた」といった具体的な行動を掘り起こすことが、エピソード作成の第一歩です。

特に力を入れた学業をピックアップする

次に、自分が特に力を入れた学業をピックアップします。

ここで重要なのは、成果の大きさに固執しないことです。

必ずしも「研究で受賞した」「資格試験で高得点を取った」といった目覚ましい成果である必要はありません。

日々の努力やプロセスそのものが評価対象となることを意識しましょう。

例えば、難しいテーマに取り組んだ授業や、成績向上のために試行錯誤を重ねた科目はありませんでしたか?特に目立つ成果がない場合でも、毎週の課題に取り組んだ工夫や、苦手分野を克服するための努力は、立派なアピールポイントになります。

さらに、複数の候補を挙げた後、その中から「自分が最も語りやすいもの」を選びましょう。

ゼミ活動や研究に関連したテーマはもちろん、レポート作成やグループワークなど、自分が関与した具体的なエピソードであれば何でも構いません。

この段階で重視すべきなのは、「どれだけ具体的に語れるか」です。

なぜ力を入れたのかを考える

エピソードを選んだら、次に「なぜその学業に力を入れたのか」を深く掘り下げて考えます。

この理由を明確にすることで、ESに説得力を持たせることができます。

企業が求めているのは、単なる事実や結果ではなく、その背景にある応募者の考え方や価値観です。

自分がどのような意図や目標を持って行動したのかを語ることで、企業に「目的意識を持った行動ができる人材」という印象を与えることができます。

例えば、「経済学の講義に力を入れた理由が、社会問題への関心からだった」「ゼミの研究に没頭したのは、自分の興味のある分野で新たな知見を得たかったから」といった理由が挙げられるでしょう。

また、就職後のキャリアにつながる学びを得るために努力した、という理由も非常に効果的です。

この段階では、単に「興味があったから」という表現に留まらず、なぜその興味が生まれたのか、どのような経験が自分を突き動かしたのかを深掘りすることが重要です。

これにより、エピソードに一貫性と深みを持たせることができます。

どのように力を入れたのかを考える

最後に、「どのように力を入れたのか」を具体的に考えます。

この部分は企業にとって、応募者の行動力や課題解決能力、計画性を判断する重要な材料となります。

ここでのポイントは、プロセスを詳細に描写することです。

結果だけを述べるのではなく、その結果に至るまでに何をしたのか、どのような工夫をしたのかをしっかり伝えましょう。

例えば、語学力を向上させるために、どのような学習計画を立てたのか、どのようなリソースを活用したのかを具体的に述べると、行動力と計画性を示すことができます。

また、ゼミでの研究発表に力を入れた場合には、テーマ選定から資料収集、プレゼンテーションの準備に至るまでのプロセスを語ることで、問題解決能力や責任感をアピールすることが可能です。

さらに、努力の中で直面した困難やそれを乗り越えるための試行錯誤を盛り込むと、エピソードに深みが出ます。

例えば、「研究中にデータ不足の問題が生じたが、新しいデータ収集方法を導入して克服した」というエピソードは、柔軟性や粘り強さを伝える効果的な内容です。

【ESにおける「学業で力を入れたこと」】おすすめの書き方

エントリーシート(ES)で「学業で力を入れたこと」を記述する際、企業が求めるのは単なる成果や取り組みの概要だけではありません。

彼らは応募者の考え方や行動のプロセス、そしてその経験が入社後どのように活かされるかを見極めたいと考えています。

そこで、以下の3つのポイントを押さえて、効果的なアピールができる書き方を解説します。

①取り組んだ学業の内容を分かりやすく述べる

「学業で力を入れたこと」を書く際には、最初に具体的な内容を簡潔に述べることが重要です。

結論を先に述べることで、読み手がスムーズに内容を理解しやすくなります。

エピソードを説明する際には、専門的な用語や曖昧な表現を避け、わかりやすさを意識することがポイントです。

例えば、「○○ゼミで取り組んだテーマに基づき、環境問題を解決するための新しい政策提案を行いました」というように、取り組んだ内容を具体的に記載します。

このとき、研究の背景や内容を端的に伝えることが大切です。

長々と詳細を説明するのではなく、核心部分に焦点を当てて簡潔に述べると、採用担当者の関心を引きやすくなります。

さらに、単なる活動報告ではなく、取り組みの中で自分がどのような役割を果たしたのかを明示することも有効です。

たとえば、「チーム内でリーダーを務め、メンバーの意見をまとめ上げる役割を担いました」といったように、自分の貢献を具体的に示すと効果的です。

②目的や取り組んだ過程を丁寧に述べる

次に、取り組みの目的や背景を丁寧に説明することが重要です。

この部分は、応募者がどのような考えで行動したのかを企業に伝える絶好の機会です。

取り組みの背景や動機を述べることで、自分の価値観や行動指針を示すことができます。

例えば、「環境問題に興味を持ったのは、高校時代に見たドキュメンタリーがきっかけでした。

それ以来、環境政策に関する知識を深めることに興味を持ち、大学では○○ゼミに所属して研究を進めました」といった形で、取り組みの動機を説明します。

このように、背景を明確にすることで、読み手に「なぜこの活動に力を入れたのか」が伝わりやすくなります。

さらに、取り組みの過程を具体的に記載することも重要です。

たとえば、「研究テーマを決定する際、過去の文献を分析し、現状の政策課題を明らかにしました。

その後、フィールドワークを通じてデータを収集し、分析結果を基に提案書を作成しました」といった形で、どのような行動を取ったのかを詳細に述べると、プロセスが具体化され、説得力が増します。

③最終的に何を得たか、そしてどう活かしていくかを述べる

最後に、取り組みの結果として何を得たのか、そしてその経験を今後どのように活かしていきたいかを述べます。

この部分は、応募者が単に成果を報告するだけでなく、その経験からどのような学びを得たのか、そしてそれをどのように未来に結びつけるかをアピールする場です。

たとえば、「この研究を通じて、課題に対して多角的な視点でアプローチする重要性を学びました。

特に、現場でのフィールドワークが分析結果に与える影響を実感し、データの収集方法の多様性について深く考えるようになりました」と述べることで、経験から得た洞察を伝えることができます。

さらに、それを企業での仕事にどう活かすかを具体的に記載することで、入社後の活躍をイメージさせることができます。

たとえば、「この経験を活かし、貴社ではデータ分析を基にした戦略立案に取り組みたいと考えています。

また、現場での実地調査とデータ分析を結びつけるスキルを発展させ、社会貢献につながるプロジェクトに携わりたいです」といった形で、将来の展望を明確にすることが効果的です。

「学業で取り組んだこと」をESに書くときのコツ

エントリーシート(ES)で頻出する「学業で取り組んだこと」の記載は、企業に自分の魅力をアピールする重要な項目です。

しかし、どのように書けば自分の経験を最大限に伝えられるのか迷うことも多いでしょう。

ここでは、説得力があり、企業に好印象を与える「学業で取り組んだこと」を記載するための3つのコツを解説します。

企業の「求める人物像」に沿った内容にする

まず、ESを書く際には、応募先の企業が「どのような人物を求めているか」をしっかりと理解し、それに沿った内容を記載することが重要です。

企業ごとに求めるスキルや価値観、行動特性は異なるため、自分の経験の中で企業が求めるポイントに合致するエピソードを選ぶことで、効果的なアピールが可能となります。

例えば、応募する企業が「課題解決能力」や「チームワーク」を重視している場合は、ゼミやグループプロジェクトでチーム全体の成果を向上させた経験を取り上げるとよいでしょう。

その際、具体的な問題にどのように対処し、どのような工夫を行ったかを詳細に述べることで、企業のニーズに応えられる内容に仕上がります。

企業の求める人物像を理解するためには、企業のホームページや採用情報を調べることが効果的です。

特に、企業理念や求める人材像の記載部分を確認し、それに基づいてエピソードを選ぶと、選考担当者に「この人は自社の価値観を理解している」と感じてもらいやすくなります。

数字を用いて説得力を向上させる

次に、学業での取り組みを記載する際には、具体的な数字を盛り込むことで説得力を高めることができます。

数字は成果や努力の規模を視覚的に示すため、採用担当者にとって内容がイメージしやすく、印象に残りやすくなります。

例えば、「毎日勉強時間を2時間確保して、TOEICのスコアを600点から800点に向上させた」「ゼミでの研究発表のために10本以上の論文を精読し、5回以上の議論を重ねてプレゼン資料を完成させた」といった具体的な数字を記載することで、取り組みの真剣さや努力の規模が伝わりやすくなります。

数字を使う際には、単に成果を示すだけでなく、プロセスの中でどのように努力したかを補足することも大切です。

「テストの点数が向上した」という記述だけではなく、「向上させるために、どのような方法で学習したか」を具体的に述べることで、数字が持つ説得力がさらに高まります。

結果よりも過程を明確に伝えるようにする

最後に、「学業で取り組んだこと」を記載する際には、結果以上に過程を重視して伝えることが重要です。

企業が重視するのは、取り組みを通じてどのような課題に直面し、それを解決するためにどのような行動を取ったかです。

結果が目立たない場合でも、プロセスを詳細に述べることで、自己PRとして十分に評価される内容にすることができます。

例えば、研究やプロジェクトで困難な課題に直面したエピソードを挙げ、その際に自分がどのように考え、どのような工夫を行ったのかを具体的に述べましょう。

たとえば、「ゼミの共同研究でデータ収集が難航した際、他のゼミ生にアドバイスを求めることで、新しい収集方法を提案し、成功に導いた」というように、行動のプロセスを明確に記載することで、課題解決能力や主体性をアピールできます。

また、過程を伝える際には、自分が主体的に関与した部分を強調することも大切です。

グループでの活動を記載する場合でも、自分が果たした具体的な役割やその結果として得られた学びを述べることで、自分自身の価値をしっかりと伝えることができます。

ES 「学業で力を入れたこと」の例文

エントリーシート(ES)で「学業で力を入れたこと」を記載する際、自分の経験を具体的に述べることで、採用担当者に強い印象を与えることができます。

以下に、ゼミ活動、研究室、資格、大学講義、留学という5つのテーマに分けて例文を紹介します。

これらの例文を参考にしながら、自分の経験を魅力的に表現しましょう。

ゼミ活動

私が大学生活で最も力を入れたのは、法学部のゼミでの「環境法」研究です。
ゼミでは、国内外の環境規制政策を分析し、持続可能な経済成長を可能にする新たな法制度の提案を行うプロジェクトを進めました。
特に私は、国際条約に基づく欧米諸国の環境政策の比較分析を担当しましたが、データ収集や法律文書の理解に苦労しました。
そこで、複数の国際データベースにアクセスし、関連する法令や事例を独自にまとめ、グラフや表を用いて比較ができる形に整えました。
また、グループ内での議論を活性化するため、議題を事前に整理し、メンバー全員が意見を述べやすい環境を整えるよう努めました。
その結果、共同で執筆した論文がゼミ発表会で優秀賞を受賞し、私たちの研究が学内外で評価されました。
この経験を通じて、論理的な分析力だけでなく、チームで目標を達成するためのリーダーシップを培うことができました。

研究室

理系の私は、大学4年次から所属する化学工学の研究室で、触媒を用いた反応効率の向上をテーマに研究を行いました。
特に、従来型触媒の構造を改良することで反応速度を向上させる新しい技術開発に挑戦しました。
初期段階では、予想外のデータばかりが得られ、原因の特定に多くの時間を費やしました。
そこで、実験条件を細分化し、反応温度や触媒濃度などの要因を1つずつ変化させながらデータを収集しました。
データ分析にはPythonを活用し、収集データを可視化することで問題点を明確にしました。
また、研究成果を学会で発表する際には、ポスターやスライドのデザインを工夫し、視覚的に理解しやすい形で情報を提供しました。
発表後、多くの研究者から高評価を得ると同時に、新たな視点を取り入れるヒントも得ることができました。
この経験を通じて、粘り強さ、問題解決能力、そして複雑な内容を簡潔に伝えるプレゼンテーション力を身につけることができました。

資格

私が学業で力を入れたことの一つは、簿記2級の資格取得です。
私は将来、財務や会計の知識を活かしたキャリアを築きたいと考え、大学2年次に資格取得を目標に掲げました。
試験勉強を始めた当初は、会計処理の仕組みや仕訳のルールに苦労しましたが、公式テキストに加え、問題集やオンライン講座を積極的に活用することで、基礎から徹底的に学び直しました。
毎日1時間の学習時間を確保するために、スケジュール管理アプリを活用し、試験日から逆算した計画を立てました。
また、苦手分野だった減価償却や税効果会計については、YouTubeの解説動画や仲間とのディスカッションを通じて理解を深めました。
その結果、合格ラインを大幅に上回る90点で試験に合格することができました。
この取り組みを通じて、計画性や継続力の重要性を学び、さらに会計知識を活かして企業の財務戦略に貢献するビジョンを持つようになりました。

大学講義

私が大学講義で力を入れたのは、経済学部の「政策シミュレーション演習」です。
この授業では、グループで特定の経済課題に対する政策を立案し、その効果をデータで検証するというプロジェクトを行いました。
私たちのグループは「地域間格差の是正」をテーマに取り組み、私は統計データの分析と政策提案の作成を担当しました。
エクセルやRを活用して地域ごとの収入格差や人口動態を可視化しましたが、データ収集段階で必要な情報が見つからず、進行が滞る場面もありました。
その際、行政機関の統計データベースや他国の政策事例を参考にし、代替データを用いることで分析を完了させました。
最終的には、具体的な提案として「地方創生税制」を導入するシミュレーション結果をまとめ、授業内発表で最優秀評価を得ることができました。
このプロセスで培った分析力と提案力は、貴社でのデータに基づく戦略立案に活かせると考えています。

留学

私は大学3年次にアメリカのカリフォルニア大学に1年間留学し、現地で国際ビジネスを専攻しました。
この経験は、私にとって異文化理解力やコミュニケーション力を向上させる大きな挑戦となりました。
留学当初は、授業でのディスカッションやグループワークで自分の意見を伝えることに躊躇していました。
しかし、授業外で積極的に現地の学生と交流し、毎日英語日記をつけるなど、自分なりの工夫を重ねた結果、徐々に自信を持って発言できるようになりました。
また、マーケティングの授業では、日本企業の海外進出戦略をテーマにプレゼンテーションを行い、教授やクラスメートから「説得力がある」と評価されました。
この経験を通じて、異なる文化背景を持つ人々と協働する力を養うことができ、これを活かしてグローバル市場でのビジネス展開に貢献したいと考えています。

まとめ

「学業で力を入れたこと」をエントリーシート(ES)に記載する際には、具体的なエピソードを選び、それを魅力的に伝えることが成功の鍵となります。

「学業で力を入れたこと」は、自分の努力や成長をアピールできる貴重な機会です。

これまでの経験を振り返り、丁寧に整理して、選考を突破するための強力なESを作成してください。

具体的かつ論理的なエピソードは、必ず採用担当者の心に響くはずです。

この記事を参考に、自身でも学業で取り組んだことのESを書いてみましょう。

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