【業界研究】ハードウェア業界とは?大手企業5社の比較から課題・将来性まで徹底解説!

【業界研究】ハードウェア業界とは?大手企業5社の比較から課題・将来性まで徹底解説!

記事をお気に入り登録する

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること
  • ハードウェア業界の特徴
  • ハードウェア業界の仕事内容
  • ハードウェア業界に向いている人
この記事をおすすめしたい人
  • ハードウェア業界に興味のある人
  • ハードウェア業界の業界研究がしたい人
  • ハードウェア業界をより詳しく知りたい人

目次目次を全て表示する

はじめに

就活をするにあたって、自己分析の次に行うべきことは業界全体を理解する、つまり業界研究です。

今回はハードウェア業界の研究をスムーズに行っていただくために、ハードウェア業界について詳しく紹介します。

ビジネスモデルや大手企業、現状課題や今後の動向などについて紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

受ける業界が決まっていない人は適職診断がおすすめ

ベンチャー就活ナビ適職診断ツール

どの業界を受けていくか決めるのは、なかなか難しいですよね。

そこでおすすめするのが、ベンチャー就活ナビの適職診断です。

20問の質問に答えていくだけで、簡単に、あなたに向いている職業と向いていない職業がわかります。

16タイプ性格診断(MBTI診断)を元にした、精度の高い適職診断なので、もし業界に悩んでいる、どんな仕事が向いているかわからない、という方は、ぜひこちらのボタンから利用してみてください。

受ける業界が決まっていない人は適職診断がおすすめ

ベンチャー就活ナビ適職診断ツール

どの業界を受けていくか決めるのは、なかなか難しいですよね。

そこでおすすめするのが、ベンチャー就活ナビの適職診断です。

20問の質問に答えていくだけで、簡単に、あなたに向いている職業と向いていない職業がわかります。

16タイプ性格診断(MBTI診断)を元にした、精度の高い適職診断なので、もし業界に悩んでいる、どんな仕事が向いているかわからない、という方は、ぜひこちらのボタンから利用してみてください。

ハードウェア業界とは

まず、ハードウェア業界全体についての紹介を行います。

ビジネスモデルと平均年収、市場規模や就職の難易度について、それぞれ詳しく紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

ハードウェア業界とは

・ビジネスモデル
・平均年収
・市場規模
・就職難易度

ハードウェア業界のビジネスモデル

ハードウェア業界のビジネスモデルは主にハードウェア製品の製造・販売を中心に成り立っています。

代表的な製品としては半導体、電子部品、パソコン、スマートフォン、産業機器などがあり、個人消費向けから法人向けまで幅広い市場を持っているのが特徴です。

基本的な収益の構造は製品の販売による利益が主ですが、近年ではハードウェアを販売するだけでなく、ソフトウェアやクラウドサービスを組み合わせたビジネスモデルが拡大しているのも見逃せません。

ハードウェア業界の平均年収

ハードウェア業界の平均年収は約499万円とされており、日本の平均年収である458万円よりも40万円ほど上回っています。

この業界の年収が比較的高めである理由は、技術職が多いことが挙げられるでしょう。

特に研究開発職やエンジニア職では専門的な知識や高度な技術力が求められるため、水準が高くなる傾向にあります。

また、大手ハードウェアメーカーの多くはグローバルに展開しており、海外市場での収益も大きいため、安定した給与体系を維持している企業が多いのも理由の1つとして考えられています。

ハードウェア業界の市場規模

ハードウェア業界の市場規模は2015年時点で6兆4,268億円とされています。

この業界は製造業の中でも比較的市場規模が大きく、特に半導体や電子部品、コンピューター関連製品の需要が高いことが特徴です。

近年はスマートフォンやPC市場の成長が鈍化している影響もあり、一部の分野では市場縮小も見られますが、5G通信の普及や自動車の電動化・自動運転技術の進化に伴い、新たな事業が生まれています。

特に半導体業界はAI技術の発展とともに成長を続けており、今後もデータセンター向けの高性能チップやIoTデバイス向けの低消費電力チップなどが求められると予測されています。

ハードウェア業界の就職難易度

ハードウェア業界の就職難易度は比較的高いです。

日本を代表する大手メーカーが多く存在し、安定した経営基盤を持つ企業が多いため、就活生からの人気が高いからです。

ソニー、パナソニック、日立製作所、東芝、富士通などの大手企業は毎年多くの応募者が集まり、競争率が高くなっています。

また、技術系職種の採用では理系の専門知識やプログラミングスキルが求められるため、特に文系出身の方にとっては選考のハードルが高いと言えるでしょう。

ハードウェア業界の大手企業5社

続いて、ハードウェア業界の大手企業を5社紹介します。

ハードウェア業界に興味がある人ならば、いずれも名前を聞いたことがある大手企業でしょう。

どのような取り組みを行っているのか、何を強みとしているのかについても理解を深めておいてください。

ハードウェア業界の大手企業5社
  • ソニー
  • 日立製作所
  • 富士通
  • ブラザー工業
  • キャノン

ソニー

ソニーは、世界的なブランド力を誇る企業であり、ハードウェアの開発にも強みを持っています。

特に映像・音響機器の分野では、4K・8K対応のブラビアテレビや高品質なオーディオ製品が高い評価を受けています。

特にPlayStationシリーズはゲーム業界を代表するハードウェア製品であり、最新のPlayStation5は高性能なグラフィック技術と高速SSDを搭載し、没入感のあるゲーム体験を提供し、圧倒的な指示を得ているハードです。

さらに、イメージセンサーの分野でも世界トップクラスのシェアを誇り、スマートフォンやデジタルカメラ向けのセンサー技術で業界をリードしています。

日立製作所

日立製作所は社会インフラを支えるハードウェア製品を幅広く手がける企業です。

特に、企業向けのサーバーやストレージ、ネットワーク機器の分野では高い信頼性を誇り、大規模なデータセンターや官公庁向けシステムにも採用されています。

産業用機器の分野では工場向けの制御装置や自動生産ラインの設備などを開発しており、製造業の生産性向上に貢献し、また、鉄道システム向けの車両や信号機器、送電設備などの開発も行い、国内外の交通インフラを支えている企業でもあります。

富士通

富士通はITハードウェア分野において幅広い製品を提供しており、サーバー市場ではエンタープライズ向けの高性能なメインフレームやクラウド対応のサーバーを展開し、多くの企業や官公庁に採用されています。

PC市場では軽量かつ高性能なノートパソコンを提供しており、特にビジネス向けの製品が高く評価されているのが特徴です。

また、ストレージ製品では大容量データを安全に管理するためのエンタープライズ向けソリューションを提供しており、データセンターや金融機関での利用も進んでいます。

ブラザー工業

ブラザー工業はプリンターや複合機などの事務機器を中心に幅広いハードウェア製品を展開している企業です。

家庭用やビジネス向けのプリンターなど、高速印刷や低ランニングコストを実現する製品を開発し、多くの企業や家庭で利用されています。

また、ラベルプリンターやレシートプリンターなどの業務用の特化型プリンターも提供し、物流や小売業界での需要に応えている企業でもあります。

キャノン

キャノンはカメラが有名ですが、他にもプリンター、医療機器などのハードウェアを幅広く手がける企業です。

デジタルカメラの分野では一眼レフカメラやミラーレスカメラで高い市場シェアを誇り、プロ向けの製品から初心者向けまで、幅広いラインナップを展開しています。

プリンター市場ではインクジェットプリンターやレーザープリンターを提供し、家庭用からオフィス向けまで多様なニーズに対応しているのも特徴です。

また、医療機器の分野ではX線撮影装置や超音波診断装置などを開発し、医療現場の精度向上に貢献しています。

ハードウェア業界の現状・課題

続いて、ハードウェア業界の現状や課題について紹介します。

以下の3点を理解しておけば、自分が今後ハードウェア業界で働く際に、どのような課題を解決すれば良いのかについて見通しを立てることもできます。

言い換えれば、キャリアプランを立てることにもつながるため、ぜひ確認しておいてください。

ハードウェア業界の現状・課題

・競争力の低下
・環境への対応
・技術革新への対応

競争力の低下

近年、ハードウェア業界では国内外における競争力の低下が課題となっています。

中国、台湾、韓国といった新興国の企業がコスト競争力の高い製品を次々と市場に投入することが、日本企業の競争力を脅かす要因となっているのです。

半導体や電子部品の分野では台湾のTSMCや韓国のSamsungが高い技術力と生産能力を武器に世界市場を席巻しており、日本企業はシェアを奪われつつあります。

また、パソコンやスマートフォンなどの分野では中国メーカーが低価格帯の製品を大量に供給することで、市場全体の価格競争が激化し、日本企業が高付加価値製品へのシフトを余儀なくされていることも見逃せません。

環境への対応

ハードウェア業界では製造や廃棄に伴う環境負荷の高さが大きな課題です。

電子機器の製造には多くの資源やエネルギーが必要であり、特に半導体やバッテリーの生産では大量の水や希少金属が使用されます。

また、使用済み製品の廃棄によって発生する電子廃棄物(E-waste)の問題も深刻です。

これらの課題に対応するために、多くの企業が環境に配慮した製品開発やリサイクルシステムの構築に力を入れています。

技術革新への対応

ハードウェア業界では技術革新のスピードが非常に早く、それに対応するために、積極的な研究開発への投資と人材育成が不可欠です。

AIやIoT、5G、量子コンピューターといった新技術の発展により、従来のハードウェア製品のあり方が大きく変わりつつあります。

自動車業界では電動化や自動運転技術の進化に伴い、高性能な半導体やセンサーの開発が求められており、また、データセンターの需要拡大により、高効率なサーバーやストレージ機器の開発競争も激化しています。

このような業界の状況の中で、日本企業が競争力を維持するためには、技術革新に対応できるエンジニアの育成や、大学・研究機関との連携強化が必要でしょう。

ハードウェア業界の今後の動向

続いて、ハードウェア業界が今後どのように変化していくのかについて紹介します。

動向を把握しておけば、自分がどのようなキャリアを歩むか、展望を立てることもできるため、ぜひ参考にしてみてください。

ハードウェア業界の今後の動向

・新たなテクノロジーとの融合
・重点分野の変化
・人材投資の強化

新たなテクノロジーとの融合

近年、AIの発展やIoTの普及など、テクノロジーの進化が急速に進んでおり、ハードウェア業界でもこれらの技術を取り入れて競争力を強化することが求められています。

AI技術を活用した半導体の開発が進められており、高速処理が可能なAIチップの需要が急増していることもトレンドの1つです。

また、IoTの発展により、家電や自動車、産業機器がインターネットと接続されることが当たり前になり、センサーや通信モジュールを統合したハードウェアの市場も拡大しています。

今後はハードウェア単体の競争ではなく、ソフトウェアと融合したトータルソリューションの提供へとビジネスモデルがシフトしていくでしょう。

重点分野の変化

ハードウェア業界ではスマートフォンやパソコンといった従来の主力市場が成熟し、新たな重点分野へのシフトが進んでいます。

データセンターやクラウドコンピューティング、エッジコンピューティングなどの分野が成長しており、高性能なサーバーやストレージ、ネットワーク機器の需要が増加しています。

データ量の爆発的な増加に伴い、企業は大量の情報を高速処理するためのハードウェアを必要としており、特に半導体メーカーやストレージメーカーにとって新たなビジネスチャンスが増えていると言えるでしょう。

人材投資の強化

専門知識や高度なスキルを持つ人材の不足も、ハードウェア業界における大きな課題です。

半導体設計やAI・IoT関連の開発を担うエンジニアの需要が高まっており、各企業は優秀な人材を確保するための取り組みを強化しています。

社内の人材育成にも力を入れており、エンジニア向けの研修プログラムやリスキリング、つまり新たなスキルの習得支援を積極的に行う企業も増えています。

新卒採用においても、スキルの有無だけで判断するのではなく、成長の余地があるかどうかを重視する傾向が強まっているため、文系や未経験でも学習意欲をアピールすれば、内定を獲得できる可能性は十分にあるでしょう。

ハードウェア業界の職種・仕事内容

続いて、ハードウェア業界の職種と仕事内容について紹介します。

以下の4つの職種はハードウェア業界における代表的なものです。

それぞれの業務内容を確認し、自分がどの職種に興味があるかを明確にすることで、エントリーシートの志望動機などにも活かせるでしょう。

ハードウェア業界の職種・仕事内容

・ハードウェアエンジニア
・組み込みエンジニア
・営業
・セールスエンジニア

ハードウェアエンジニア

ハードウェアエンジニアはコンピューターや電子機器などのハードウェア製品の設計、開発、製造を担う仕事です。

業務内容は「回路設計」「基板設計」「筐体設計」などの分野に分かれており、回路設計では電子部品を組み合わせて機器の動作を決める回路を設計し、基板設計ではそれを実装するプリント基板を設計します。

筐体設計では機器の外装部分の設計を行い、耐久性や放熱性能を考慮しながら製品の形状を決定するのが仕事です。

近年ではAIやIoTの普及によりハードウェアとソフトウェアが連携する機器の開発が進んでいるため、エンジニアにはプログラミングの知識が求められるケースがあることも覚えておきましょう。

組み込みエンジニア

組み込みエンジニアはIT系ハードウェアに搭載されるソフトウェアを開発し、機器の動作を制御する専門職です。

対象となる製品はスマートフォン、家電、自動車、医療機器、産業用ロボットなどで、あらゆる分野で活躍できる職種と言えます。

マイコンやプロセッサ上で動作するプログラムの開発、リアルタイムOSの実装、センサーや通信モジュールとのインターフェース設計などが仕事です。

また、IoTの発展により、組み込みエンジニアの仕事は機器の制御だけでなく、クラウドとの連携やAIによるデータ通信など、ソフトウェア領域にも広がりつつあります。

営業

ハードウェア業界の営業職は自社製品の提案・販売、顧客との関係構築、市場調査などを担当し、一般的な営業職と、主な仕事は変わりません。

しかし、顧客のニーズを把握し、エンジニアと連携しながら適切な製品を提案する役割が求められるため、基本的な製品の知識や業界動向を理解することが特に重要です。

特に、BtoBの営業ではクライアントごとに異なる要件に対応しなければならないため、競合製品との違いを明確に伝え、自社の製品を利用するメリットをアピールできるまで知識を叩き込む必要があります。

セールスエンジニア

セールスエンジニアは営業職と混同されがちですが「より技術的な知識が深い営業職」と理解しておくと分かりやすいです。

自ら営業を行ったり、営業担当と連携しながら、顧客への製品説明や技術的な提案、導入後のサポートを行い、スムーズな導入を支援したりするのが仕事です。

特に、専門性の高いハードウェア製品では営業担当だけでは対応が難しいため、セールスエンジニアが技術的な補足を行い、顧客の不安を解消することが求められます。

近年ではクラウドサービスやIoT関連製品の普及により、ハードウェア単体ではなくシステム全体を理解した提案が求められるようになっているため、セールスエンジニアの需要はさらに増していると言えるでしょう。

ハードウェア業界で働く魅力・やりがい

続いて、ハードウェア業界で働くにあたっての魅力・やりがいを紹介します。

これらの項目を理解しておけば、就活のやる気が高まり、ストレスが軽減される可能性があるだけでなく、志望動機に書ける項目が見つかることもあります。

ぜひ、それぞれ確認してみて、自分にしっくりくるものがあれば志望動機に組み込んでみてください。

ハードウェア業界で働く魅力・やりがい

・目で成果を確かめることができる
・幅広い分野に関われる
・社会の基盤を支えている実感を感じれる

目で成果を確かめることができる

自分が手掛けた製品を実際に目で見て確かめられることはハードウェア業界で働く大きな魅力です。

ソフトウェア開発のようにデジタル上で完結する仕事とは異なり、ハードウェアは物理的な形として世の中に存在するため、自分の設計や開発の成果を直接実感しやすいのです。

例えば、エンジニアならば自分で設計した回路や基板が組み込まれた製品が工場で量産され、市場に出回る様子を見ることができます。

スマートフォンや家電など、身近な製品に関わることも多いため、自分の仕事の影響が社会に広がっていることを実感できる点も魅力と言えるでしょう。

幅広い分野に関われる

ハードウェアは家電製品、スマートフォン、自動車、医療機器、産業機器、ロボットなど、ありとあらゆる領域で利用されています。

それぞれの業界で求められる技術や製品特性が異なるため、多様な業界の製品開発やビジネスに携わることができるのも魅力です。

新技術を取り入れながら、異業種と協力してこれまでになかった製品を生み出すチャンスもあります。

また、海外市場での需要も高いため、グローバルに活躍する機会もあるでしょう。

社会の基盤を支えている実感を得られる

ハードウェア製品は現代社会において必要不可欠な存在です。

スマートフォンやパソコンだけでなく、医療機器、交通インフラ、産業用ロボットなど、幅広い分野でハードウェア技術が活用されています。

この業界で働くことは「自分が社会の基盤を支えている」という実感を得ることにつながるものです。

例えば、医療機器メーカーで働けば、自分の製品が病院で使用され、人々の命を救っていると実感できます。

また、電気自動車や再生可能エネルギー関連のハードウェアを開発する企業では環境負荷の低減や持続可能な社会の実現に貢献しているという達成感を得ることもできるでしょう。

ハードウェア業界に向いている人の特徴

続いて、ハードウェア業界で働くことに向いている人の特徴について紹介します。

以下の3つの特徴がすべて当てはまる場合、ハードウェア業界にまさしく最適な人物と言えるでしょう。

あまり当てはまる項目が多くない方でも、ぜひ就活本番までに少しでも改善し、近づけるように取り組んでみてください。

ハードウェア業界に向いている人の特徴

・論理的思考力がある人
・コミュニケーション力がある人
・学習意欲がある人

論理的思考力がある人

ハードウェアの開発には論理的な思考力が不可欠です。

製品の設計、開発、テストなど、あらゆる工程において合理的な判断を下しながら進める必要があるからです。

回路設計では電気的な特性を考慮しながら最適な配置や配線を決定しなければなりませんし、ハードウェアの不具合が発生した際には原因を特定し、修正方法を論理的に分析することが求められます。

特に近年のハードウェア業界ではソフトウェアとの連携が重要視されるようになっており、プログラミングやデータ解析の分野でも論理的なアプローチが必要です。

コミュニケーション力がある人

ハードウェアの開発は基本的にチームで進めるものであり、円滑なコミュニケーションが取れる人にこそ向いています。

製品開発は回路設計、筐体設計、ソフトウェア開発、品質管理、製造部門など、様々な部署が連携しながら作業を進める業務です。

エンジニアが設計した基板を製造する際には工場側と調整を行い、製造工程で問題が発生しないよう最適化する必要があります。

このように、技術職であっても、他の部門と適切にコミュニケーションを取りながら仕事を進める能力が必要なのです。

学習意欲がある人

ハードウェア業界は半導体技術の進化やAI・IoTとの連携が進む中で、技術革新のスピードが非常に速い分野の1つと言えます。

そのため、新しい技術や知識を継続的に学ぶ姿勢が求められます。

数年前までは主流だった電子部品が、最新の技術によってより高性能かつ省電力なものに置き換えられることも珍しくありません。

設計シミュレーション技術も日々進化しており、新しいスキルを取得し続けることが必要です。

特に、ソフトウェアとの連携が重要になっている現在では、ハードウェアエンジニアでもプログラミングやデータ解析の知識が求められる場面が増えています。

学習意欲が高い人こそ、長く活躍できる業界と言えるでしょう。

ハードウェア業界で重宝される資格3選

「この資格を取っておけば、ハードウェア業界での就活において有利になる可能性が高い」と言えるものを3つ紹介します。

以下の3つは就活に役立つだけでなく、試験勉強を通じて実践的なスキルを身につけられるため、ぜひ気になるものがあれば取得を目指してみてください。

ハードウェア業界で重宝される資格

・ITパスポート試験
・CAD利用技術者試験
・IoTシステム技能検定

ITパスポート試験

ITパスポートはITに関する基礎的な知識を証明するための国家試験です。

ハードウェア業界では電子機器の開発やシステムの運用においてITの知識が欠かせないため、取得しておくと就活で有利になります。

近年のハードウェア製品はIoTやAIと連携することが増えており、業務にあたってはITに関する基本的な知識を持っていることが必須です。

また、営業やマーケティング職でも、資格勉強を通じてIT関連の専門用語を理解していれば、顧客との商談や提案がスムーズに進むでしょう。

比較的取り組みやすい資格であるため、ITの基本を身につける第一歩として、受験を検討してみてください。

CAD利用技術者試験

CAD利用技術者試験は設計や製図のスキルを証明する資格で、ハードウェア業界では重視されています。

2次元CAD利用技術者試験と3次元CAD利用技術者試験の2種類があり、前者は1級、2級、基礎に分かれており、後者は準1級/1級、2級に分かれています。

2次元CADは主に回路設計や建築設計などの分野で活用され、3次元CADは自動車や精密機器の設計、製品のモデリングなどで使用されるものです。

ハードウェア製品の開発では回路・基板・筐体を設計するためにCADソフトを使用する機会が多く、取得しておけば、実務にすぐに携われると判断してもらえるでしょう。

IoTシステム技術検定

IoTシステム技術検定はIoTに関する知識や技術を評価・認定する試験制度であり、基礎、中級、上級、3つのレベルに分かれています。

IoT技術は急速に普及しており、家電、自動車、産業機器など様々な場面で活用されているため、IoTに関する専門知識を持つことで就活において非常に有利になります。

IoTの基本構造、センサーデバイス、クラウド連携、データ解析、セキュリティ対策など、試験対策の学習を通じて幅広い知識を学べる資格です。

今後のハードウェア業界では機器を販売するだけでなく、データを活用したサービス提供が重要になってくるため、取得できれば内定が近づくことでしょう。

ハードウェア業界に行くためにすべきこと

ハードウェア業界の内定を獲得するためにはどのような対策をするべきかについて紹介します。

以下の3つの対策はハードウェア業界に限らず、どのような業界を目指すにあたっても有効な対策であるため、まずは以下の3つに取り組んでみることを推奨します。

ハードウェア業界に行くためにすべきこと

・業界・企業研究をする
・インターンシップに参加する
・OB/OG訪問をする

業界・企業研究をする

ハードウェア業界には半導体メーカー、電子部品メーカー、家電メーカー、産業機器メーカーなど、様々な分野の企業が存在します。

それぞれ異なる強みや事業戦略、求める人物像があるため、業界・企業研究を徹底的に行いましょう。

例えば、半導体メーカーは技術革新のスピードが速く、研究開発に重点を置く傾向がありますが、家電メーカーはデザインやユーザー体験を重視することが多いです。

このように、企業ごとの特徴や求める人物像を理解しておけば自分に合った企業を見つけやすくなり、就活においてもアピールしやすくなります。

以下の記事では業界研究と企業研究の方法について詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

インターンシップに参加する

インターンシップへの参加も、非常におすすめの対策の1つです。

実際に業務を体験することで、企業の社風や仕事内容の理解が深まり、自分に合った職種や企業を見極められます。

設計職のインターンに参加すればCADソフトを使用した製品設計や回路設計の基礎を学ぶ機会があるでしょうし、製造現場のインターンでは生産管理や品質管理の業務を体験できます。

そして、企業の担当者と直接話せる機会も多いため、インターネット上では得られないリアルな情報を収集できますし、インターンシップに参加した経験自体が就活においてアピールできる要素にもなります。

以下の記事ではインターンシップについてより詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

OB・OG訪問をする

OB・OG訪問は企業のリアルな実情を知る上で非常におすすめです。

公式サイトや説明会だけでは社内の雰囲気や実際の働き方を十分に理解することが難しいため、現場で働く社員の方から直接話を聞くことが重要になります。

ハードウェア業界は職種によって業務内容が大きく異なるため、希望する職種にどのようなスキルや知識が求められるのかを具体的に把握しておきましょう。

「入社前に学んでおいた方が良い技術」や「実際の開発業務の流れ」について聞いておくことを推奨します。

以下の記事でOB・OG訪問についてさらに詳しく紹介しています。

適職診断ツールを用いよう

ここまでハードウェア業界について詳しく紹介しましたが、まだ「自分に向いている業界なのか」「どのような強みをアピールすれば良いのか」と悩んでいる方も多いでしょう。

そこでおすすめなのは、弊社が提供している適職診断ツールを活用することです。

LINEで52個の質問に答えるだけで、あなたの強みや向いている業界などを判定してくれます。

ツールの回答と自己分析や過去の経験を照らし合わせれば、就活がよりスムーズに進むヒントが得られるはずです。

完全無料で利用できるため、気になる方は以下のリンクから登録してみてください。

就活エージェントに相談しよう

「ハードウェア業界が自分に合っているのか不安」、「ハードウェア業界に行くには何をすべきなのかわからない」という悩みは多くの就活生が抱えます。

そんなときは、就活のプロに相談してみてはいかがですか?

どのような準備をすれば良いかの的確なアドバイスや、書類・一次選考免除の特別選考ルートへの案内も可能です。

気になった方は、ぜひ下のリンクからチェックしてみてください!

おわり

今回はハードウェア業界の全体像を紹介しつつ、どのような人が向いているか、どのような資格を取得しておけば就活で有利かなどについて説明しました。

ハードウェア業界は非常に人気が高く、ライバルも多いですが、しっかりと対策をすれば内定を獲得することは十分に可能です。

ぜひ、本記事で紹介した内容を踏まえた上で質の高いESを作成し、面接でもしっかりとした受け答えをして、内定を獲得してください。

人気就活サービス

26卒就活サービスエントリーシート

15業界別のES見るなら「イールック」

noimage

「ガクチカ」「自己PR」「業界別の志望動機」を見ることができる「イールック」にあなたも登録しよう!

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます