はじめに
就職活動の自己PRで、具体的にどんなことをアピールしたらいいのか迷っているという就活生は多いのではないでしょうか。
自分の長所や短所をアピールするだけでなく、ほかの就活生と差別化できるような自己PRをしたいと考えている就活生がほとんどだと思います。
ありきたりな自己PRにならないように、自身のダイエットをエピソードに活用する方もいらっしゃいますが、就活の際にダイエットの話題を使うことに疑問を抱くことも少なくありません。
本記事では、自己PRに「ダイエット」という要素を取り込むことについて詳しく解説していきますので、興味をお持ちの方はぜひ最後まで読んでみてください。
【ダイエットって自己PRに使える?】ダイエットは自己PRに使える!
結論を述べると、ダイエットの経験は就職活動の自己PRに活用できると言えます。
しかし忘れてはならないのが、ダイエットはあくまで自己PRのエピソードのひとつであるということです。
ダイエットをしたこと自体が自己PRなのではなく、ダイエットをすることによって培われた強みという点を全面的に押し出してアピールする必要があります。
どのような目標があり、どのようにダイエットを行ったのか、その際の大変だったことやそれらの大変な経験を乗り越えたことなどが重要になってきます。
【ダイエットって自己PRに使える?】ダイエットを活かすポイント
それでは、就職活動の自己PRでダイエットの経験を使う際に意識すべきポイントを紹介していきます。
単にダイエットをした経験を話すだけではなく、以下のポイントをしっかり押さえたうえで効果的にアピールしてください。
具体的な数値を示す
1つ目のポイントは、具体的な数値を提示するということです。
ダイエットは、自分自身の頑張りが如実に数字に表れます。
体重・体脂肪率・運動量などさまざまな数値が出ますが、就職活動の面接の際には特にインパクトのある数字の変化を示すと良いでしょう。
たとえば、3ヶ月で体重が75kg→60kgになったとすると、3ヶ月で15kgの減量に成功したことになり、これは非常にインパクトがあるエピソードとなります。
一方、体脂肪率は15%→10%だった場合、数字が大きいのは減量分のマイナス15kgなので、体重のことを全面的に伝えることがおすすめです。
どういうプロセスでダイエットをしたのか
2つ目のポイントは、ダイエットのプロセスです。
単にダイエットといってもそのやり方は多岐にわたるため、人それぞれどんなダイエットをするのかはそれぞれ異なるはずです。
ほかの就活生とまったく同じダイエット方法になる可能性は非常に低いと考えられます。
ここでは、どのような目標に向かってどのようにダイエットをしたのかということを伝えることが重要です。
一般的なダイエット方法を使ったとしても、その中で自分が目標達成のためにどんな工夫をしたのかを強く伝えることも効果的だと言えます。
ダイエットが仕事にどう活きるのか
3つ目のポイントは、自分自身が行ったダイエットの経験がどのように仕事に活きるのかということです。
たとえば、3ヶ月で15kgの減量を目標とし、その目標達成のために毎日30分のランニングを行い、夜10時以降は食べ物を口にしないということを徹底していたとしましょう。
この場合、しっかり計画性を持ってダイエットに取り組んだという点が明確にわかり、仕事でも目標を立てて達成できる人と判断される可能性が高くなります。
ダイエットを行うにあたって意識したことや、計画性・目標達成率などのいくつものポイントを体系的にとらえ、実際の仕事にどう活かすのかを噛み砕いて説明してください。
【ダイエットって自己PRに使える?】ベンチャー企業に刺さる強み
次に、ベンチャー企業の選考でダイエットの経験を活用する際に意識すべきポイントを紹介していきます。
ベンチャー企業で求められる課題解決力や行動力・自己管理能力は、どれもダイエットで培われる能力といえます。
それぞれのスキルをよく理解し、本番の面接に挑みましょう。
課題解決力
まずは課題解決能力です。
問題解決能力とは、今起こっている問題に対して現状を整理・分析して何が原因なのかを特定し、速やかに問題を解決していく能力のことを指します。
ベンチャー企業は、社内の体制が大手企業ほど整っていないことが多くあります。
仮に制度が整っていたとしても、それらが実際に機能していないことも少なくありません。
そのため、新卒社員にも高い問題解決能力を求められるのです。
何か課題に直面した際に、自分なりのプロセスを持ってその課題を解決することができる人というのは、ベンチャー企業にとって魅力的な人材と言えるでしょう。
行動力
次は行動力です。 ベンチャー企業では、大手企業ほど業務が細分化されておらず、一人あたりが担う仕事の量が多くなります。
また、自分が主体となって企画の立案を行うというケースも想定されます。
このようなベンチャー企業で、「指示されていないから」という理由で行動しないのは好ましくありません。
行動力のない人材は、ベンチャー企業では必要とされない場合が多いです。
逆に、どのような状況でも常に行動を起こすことのできる人は、多くのベンチャー企業で重宝されます。
自己管理能力
最後は自己管理能力です。 ベンチャー企業の大きな魅力として、「裁量権が豊富にある」点が挙げられます。
これは、裏を返せば「自分自身でスケジュールや業務をある程度管理しなければならない」ということになります。
自分自身の管理ができておらず、仕事の優先順位を決められない人はベンチャー企業では通用しません。
ダイエットをして自分の理想に近づくことができたという方は、自己管理能力があると判断され、高い評価を受けやすいです。
【ダイエットって自己PRに使える?】ダイエットを活かした構成
自己PRでダイエットの経験を話す際、具体的にどのように話を組み立てれば良いのでしょうか。
ただダイエットを頑張ったことだけを伝えるのではなはく、それを自分のアピールにつなげるためには話の構成を考えなければなりません。
以下の項目で詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ダイエットで培った強み
自己PRでダイエットの経験を話す際は、冒頭に「自分自身がダイエットをすることで培った強み」を伝えると良いでしょう。
ここでの強みとは、自己PRで伝えるべき結論になります。
最初に結論を述べることで、その後の話への導入がスムーズになります。
たとえば「計画に沿ってダイエットを行うことで、計画力と実行力が身につきました」といった具合です。
このとき、冗長的な表現になると意図がつかみづらくなるので、なるべく端的に説明することを心がけてください。
具体例
ここからは、実際に就職活動で自己PRをする際の構成や内容の具体例を紹介していきます。
これらを参考に、自分自身のダイエットの経験を重ねてオリジナリティのあるアピールをしましょう。
ダイエットを行おうと思った動機
ダイエットを行うのには、誰しも何かしらの理由があるはずです。
その動機を述べることによって、その後のダイエットに関わるすべての行動の理由がつながり、相手に伝わりやすくなります。
自分のことを振り返り、どのような理由で決意したのかを面接官に伝えましょう。
これにより、就職後に携わるさまざまなプロジェクトや事業において、明確な目的意識の中で仕事を遂行できる能力があることをアピールできます。
たとえば、「高校時代は部活一筋で、おしゃれや恋愛などとは無縁の生活を送っていましたが、大学ではそのようなこともしたいと考え、自分に自信を持てる外見を目指してダイエットを決意しました」といった形で説明すると良いでしょう。
ダイエットを行ううえでの目標設定
無事にダイエットを成功させたとしても、具体的な目標などを決めておらず、やみくもにダイエットをしていて成功した場合、企業はあまり良い印象を受けません。
たとえば10kgの減量に成功した話を伝える際、明確な期間を設定している場合としていない場合では、設定している方が企業には響きやすいです。
これは就職した後も、自分で目標を定め、その目標に向かって計画的に実行する能力があるかどうかを判断する指針になります。
たとえば、3ヶ月以内に15kg減量するという目標を決めた方がいるとしましょう。
3ヶ月で15kgの減量ということは、1ヶ月で5kgの減量が求められます。
そこで1ヶ月あたり5kgの減量をスモールステップとし、食事制限や運動に取り組んだことを伝えれば、計画力・実行力の双方があると判断されることになるでしょう。
ダイエットの具体的行動
続いて求められるのは、「具体的にどのような方法を実践してダイエットしたのか」ということです。
単にダイエットといっても、専属のパーソナルトレーナーから徹底的に指導を受ける人もいれば、自分で試行錯誤しながらさまざまなダイエット方法を試す方までさまざまです。
ダイエットは、単にお金をかければ良いというものではありません。
しかし、大金を払ってまでダイエットに励んだ場合は、「絶対に痩せるぞ」という強い意志が伝わります。
また、独学で試行錯誤しながらダイエットに挑んだ場合、「さまざまな情報を取捨選択しながらトライできる人」という印象を与えることができるでしょう。
たとえば、「夜は炭水化物を取らない」「毎日適度な運動をする」などが挙げられます。
このとき、具体的な行動だけでなく、なぜそのダイエット方法を取り入れたのかという根拠や理由も明確に説明すると高評価につながるためおすすめです。
ダイエットをしていて陥った挫折&乗り越えた経験
「3ヶ月で15kgの減量に成功しました」と伝えるのは簡単ですが、ダイエット中に挫折してしまったこともあるでしょう。
順調に体重が落ちていたのにある日突然リバウンドしてしまうこともあれば、まったく痩せなくなることもあります。
また、普段あまり運動をしない人が突然過度な運動をすると、その反動で暴飲暴食してしまうといったケースも珍しくありません。
ダイエット中につらかったことを話に盛り込むことで、「挫折してもチャレンジを続けられる人」という印象を与えられるためぜひ探してみてください。
たとえば、「毎日10kgのランニングをしたところ、右足首を負傷してしまった」などが挙げられます。
また、その後「体に負担をかけないよう、家での自重トレーニングに切り替えた」と説明すると、「過去の失敗経験を活かせる人」という印象を与えられます。
ダイエットの成果
最後はいよいよまとめです。 これまでのプロセスや挫折の経験を経て、ダイエットが最終的にどのような結果に終わったかということを伝えなくてはなりません。
たとえば、「ダイエットを行った結果、3ヶ月で15kgの減量という目標を無事に達成することができました」と述べるとスマートです。
自分が立てた目標に対し、どれだけ努力できたかということを端的に伝えましょう。
もちろん、自慢に聞こえないよう謙虚な姿勢で話すことを心がけてください。
ダイエットで培われた強み
冒頭でも話した「ダイエットを通じて培われた強み」は、自己PRにとって特に重要な点になります。
自身の強みを再度理解してもらうために、ダイエットで培った強みを今一度面接官にアピールしましょう。
最初に話したときよりも具体的なエピソードなどで話が肉付けされているので、面接官により伝わりやすくなっているはずです。
培われた強みが仕事にどう活きるのか
ダイエットの経験を自己PRで話す際に重要なのは、その経験が入社後にどのように活かされるのかということです。
ダイエットは、社会人として必要な課題解決力や行動力、挫折から乗り越える力などを培うことができますが、仕事の中で活かせなければ意味がありません。
自分がダイエットで身につけたスキルを具体的な仕事内容と絡ませ、どのように活かしていくのかを面接官にアピールしましょう。
このとき、営業職や事務職など、自分が志望する職種に合わせて伝えるのがコツです。
【ダイエットって自己PRに使える?】例文
この項目では、ダイエットの経験を使った自己PRの例文を3つご紹介します。
1つ目は「課題解決力」、2つ目は「行動力」、3つ目は「自己管理能力」をアピールする例文です。
もちろんこれらはあくまで例文ですので、自身の経験に合わせてアレンジしてください。
課題解決力
おしゃれを意識したこともなければ、異性との交際経験もありませんでした。
そこで、交際相手を見つけようと思い、まずは外見から磨こうと考えダイエットを始めることになります。
私の場合、体重はさほど気にしていなかったものの、体脂肪率が若干高く、そのときは25%ありました。
そのため、25%から10%にするという目標を設定し、目標達成のために毎日のランニングと、夜10時以降の食事制限を始めることにしました。
しかし、ランニング中に足を負傷してしまい、そこからダイエットのモチベーションも下がって次第に間食の回数が増えるようになってしまったのです。
一度はダイエットを諦めかけましたが、過去の失敗を活かし、過度な運動ではなくストレッチ程度の軽めの運動に切り替えました。
また、間食も毎日ではなく「ダイエットを頑張ったご褒美」とし、週に1回などの制限を設けることにしたところ、目標だった「体脂肪率10%」を達成することができました。
ダイエットで培った課題解決能力の高さは、私の最も大きな強みであると考えます。
貴社に入社した際には、どんな困難があってもすぐに諦めるのではなく、別の方法はないかと模索しながら課題を解決していけるよう努めていきます。
行動力
しかし、大学に入学してからは不規則な生活などが原因で体重が増加し、水着を着られるような状態ではありませんでした。
昔からの憧れをここで諦めたくないと考え、ダイエットを始めることになります。 立てた目標は、半年間で10kgの減量です。
自分が太りやすい体質だということを理解していたために、主に食事制限を中心にダイエットを行いました。
しかし、食事をまともに取らない日が続き、リバウンドをしてしまいました。
そこで抜本的な解決を図るために栄養学の本を買い、基礎から学ぶことにしたのです。
バランスの良い食事を心がけ、毎日自炊を続けたところ、目標の「半年間で10kgの減量」に成功し、念願の水着を着て海で遊ぶことができました。
どんどんきれいになっていく自分を想像しながら食事制限を続けてこられたのは、自身の強みである行動力のおかげだと思います。
貴社に入社した際は、現状に満足せず常に上を目指しながら行動し、売上アップに貢献していきたいと考えています。
自己管理能力
高校生までは運動部に所属して毎日運動をしていたせいか、「自分は太らないだろう」という謎の安心感に甘えていた結果だと思います。
そこで私はダイエットを決意しました。
翌年の大学4年生の健康診断までに、体脂肪率を15%まで落とすという目標を立て、毎日30分の筋トレを自分に課しました。
しかしアルバイトやサークルとの両立が難しく、気がついたら週に一度しか筋トレをしなくなっていたのです。
最初こそ肥満を甘くみていましたが、自分の健康のことを考えたときに、サークルやアルバイトよりも優先すべきことだということに気がつき、週3回決まった曜日に筋トレに励むことにしました。
その結果体重も適正な数値になり、体脂肪率も目標だった15%に戻すことができました。
自分にとっての優先順位を考えながら、自分の健康を管理することのできる自己管理能力は、私自身の中で特に自信を持って言える強みです。
貴社へ入社した際には、常に自分の置かれた環境を意識し、優先順位を考えながら目の前にある仕事に取り組んでいきます。
【ダイエットって自己PRに使える?】自己分析が足りていないかも?
ダイエットが自己PRのエピソードとして成り立つことに驚いた学生も多いのではないでしょうか。
自分の強みは何なのかわからないという学生は、自己分析が足りていないのかもしれません。
自分自身の経験を振り返ると、自分の強みをいくつか見つけられるはずです。
自己分析に自信のない学生は、ぜひこちらのサイトをチェックしてみてください。
自己分析の詳しいやり方が紹介されているので、何かヒントが見つかるかもしれません。
一度目を通し、自分の強みを把握してみてください。
【ダイエットって自己PRに使える?】良い自己PRを書くなら就活エージェントに頼ろう!
自己PRは、自分を企業にアピールするための絶好のチャンスです。
しかし、自分を良く見せようとしすぎるあまり、自慢のようになってしまうことや、逆にありきたりな自己PRになってしまう可能性も否めません。
良いアピールをしたいと考えている学生は、就活のプロである就活エージェントに頼ってみてください。
ジョブコミットでは、専属のアドバイザーから就活に必要なアドバイスを受けられるので、自分の抱えている悩みを解決することができるでしょう。
迷っている学生は、一度相談だけでもしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
就職活動の自己PRは、大学の勉強やサークル活動だけではなく、アルバイトやプライベートで行ったダイエットなど幅広い過去の経験を振り返って考えることが重要です。
今まで特に打ち込んできたことがないから自分の強みがわからないと悩む方は、一度視野を広げて自己分析をし直してみることが大切です。
自分でも思わぬところに自分の強みが隠れている可能性があります。
もし自己分析をしていて前が見えなくなったときは、就活のプロである就活エージェントの力を借りてみると良いでしょう。